心臓は、生涯無休で生命を支えている大切な臓器。循環器医療の現場では看護師一人ひとりの専門性の高さや技術の向上がそのまま、患者さまの生命を守ることにつながります。名古屋ハートセンターの特長は、最高水準の循環器医療を実現する専門病院ならではの医療知識や技術を学ぶチャンスが豊富にあること。生命の根幹を支える医療人としての資質向上と高度な看護実践を目指して、きめ細やかなフォロー体制のもと多彩な教育を行っています。

「温かさ」「優しさ」「安心」「安全」の看護を目指します。
患者さまの救命のために惜しみない努力と心を尽くした看護を提供いたします。

1 温かいまなざしと笑顔を絶やしません。
2 愛する人に置き換えて心を結びます。
3 安全で正確・迅速・最善の看護を追求します。
4 「わざ」を磨き、日々学ぶ姿勢を持ち続けます。
毎年6か月ほどの期間を設けて、呼吸や心臓が停止した人への救命処置を学ぶ「BLS(一次救命処置)講習会」を開催しています。名古屋ハートセンターには、有資格のドクターを含め数名からなる救急委員が在籍。救急委員が企画し、期間中は月に1~6回のスケジュールで行われるBLS講習会は、一刻を争う事態にも落ち着いて救命チャンスを維持できるよう心肺蘇生法などを学びます。

救急委員としていちばん伝えたいのは「倒れている人を見かけたら躊躇せずに声をかけ、手を差し伸べてほしい」ということ。そんな状況で迷いなく行動を起こせるようになるためにも、講習会で救命処置をしっかり理解してもらいたいですね。
24時間救命救急体制をとっている名古屋ハートセンターでは、患者さまの容体が急変するなど緊急事態の発生に備えた演習「コードブルー・シミュレーション」を定期的に行っています。不定期に予告なしでシミュレーションを実施することもあり、緊急時に全職員が速やかに連携できる体制を整えることで実際の救命対応に役立てています。
循環器分野では看護師の知識や技術が治療に大きく影響することから、看護実践力の向上を目指したグループワークを行っています。これは看護師が自主的に行う勉強会で、年に4~5回ほど開催。学びたいテーマごとに5名程度のグループに分かれ、経験年数によって役割を決めて取り組みます。

「心不全看護」 「内服管理」 「減塩食、減塩指導について」 「患者指導」 「看護診断」など
名古屋ハートセンターには循環器分野に特化した専門医が多く在籍。新人看護師をはじめ看護職員全体の実践力向上のために、院内にて専門医が定期的に勉強会を開催しています。循環器看護に必要な知識や技術はもちろんのこと、社会人として医療人としての態度や心構えも学ぶことを目指しています。

「心臓の解剖生理」「心不全」 「狭心症と心筋梗塞」 「心臓血管外科手術」「不整脈」 「心臓カルーテル検査・治療」 「カテーテルアプレーション」 「循環器で取り扱う薬品」 「X線検査・MSCT・MRI」 「TAVI」など

地域病院の紹介によって当院で治療を受けた患者さまが、治療後に再び地域病院にて一人ひとりの状況に合わせた医療を受けられるように、相互の連携を図る部署です。

患者さまの日常まで“看る”ことを理想に掲げて、外来ではフットケア、病棟では手術後や退院後の心臓リハビリテーションに力を入れています。今後は、順次ほかの部門にも導入していく予定です。