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〒461-0045 愛知県名古屋市東区砂田橋一丁目1番14号
TEL 052-719-0810(代表)
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名古屋ハートセンターで働く看護師の経歴はバラエティに富んでいますが、教職や研究に携わったことのある私のキャリアも少し複雑です(笑)。私は大学の修士課程を修了して、大学病院で心臓血管外科などの病棟勤務を経験。その後は大学に戻り、3年ほど看護学の教員として働いていました。さらに結婚や出産をはさんで博士課程に進学し、育児に専念した数年間を経て、ここで病診連携を担当して2年目になります。看護師としてブランクがある上に、外来の経験もなく、最初は進歩の早い医療の現場についていくだけで必死でした。それでも周りの理解と何でも相談できる雰囲気に助けられて、少しずつ経験値が増えているのを感じますね。
病診連携室では、患者さまの診察・検査・予約の調整を行うだけでなく、他院からの紹介で来院した患者さまの問診や情報収集、ほかの医療機関を紹介する場合の予約取得や受診方法の案内などを行います。退院する際に地域の「かかりつけ医」を紹介する場合は、アクセスや診療時間など希望の条件に合った医療機関を数カ所ピックアップ。検査データのチェックや発送をはじめ、院内外のドクターとも診療情報の共有を図り、他院との仲介役としてさまざまな調整を行っています。患者さまは不安を抱えていることが多いもの。安心して治療を続けられるようサポートすることが私の仕事です。
この仕事に携わってから、患者さまを間接的に支えることも看護の一つの形だと考えるようになりました。看護師という職業を選んだときも、大学院での研究テーマも、患者さまに近い立場で支援する道を探ってきた私。今の業務は直接触れ合う機会が少ないのでさみしいなと思うときもありますが、だからこそ患者さん自身の「治る力」をサポートしたいという気持ちが一層強くなったのを感じます。循環器分野は減塩を心がけた食事や適度な運動など、日常生活の管理で病気を予防したり改善したりできる可能性が大きく、それこそ正に看護の力の見せどころ。
来院から退院後の生活面までトータルに支える継続看護の実現を目指して、これまでの経験と専門性を生かした役割を見つけていきたいと思います。
地域病院とのパイプ役
「病診連携室」
2008年10月の開院当初から、「当院の目指すもの」として設置された病診連携室は、地域の医療機関との相互連携を行う専門窓口。ほかの医療機関からの紹介率は年間約67%、当院で手術や治療を終えた後に地域の医療機関を紹介する逆紹介率は年間約52%に達します。名古屋市を中心に、愛知県内外に473件ほどの医療機関に登録をいただき、年齢、家族構成、仕事、居住地、体力、合併症などに応じて安心な医療が受けられるよう、地域の先生方と連携して患者さまをサポートしています。