日本における心臓突然死は、年間6万人を超えると言われています。その心臓突然死は、いつ私たちの家族や周囲で起こるか分かりません。心臓突然死の多くは、発症直後に適切な処置をすることで救命できることが知られています。
私たち名古屋ハートセンターでは、心臓専門病院としての知識・経験を活かし、社会貢献の一環としてAEDを用いたBLS講習会を名古屋市内の諸団体を対象に行っています。BLS(Basic Life Support)とは、『一次救命処置』の事で、ひとが急に倒れたりしたときに、救急隊や医師に引き継ぐまでの応急処置のことを言います。BLSは専門的スキルを持ったBLS インストラクターの講習を受けることにより、基本的に誰でも身につけることができます。また、BLSと同時に必要なものがAED(Automated Extarnal Defibrillator : 自動体外式除細動器)になります。心臓突然死の多くは『致死的不整脈』によるものであり、『致死的不整脈』から命を救うためにはAEDが必要です。
私たち名古屋ハートセンターでは、以上に述べたBLSとAEDを用いた講習を独自のプログラムを用いて行っています。『楽しく・解りやすい』をスローガンにプログラムを作成し活動して参りました。開院以来、約150講習、延べ約1500人の受講を数えます。
私たちの活動が皆様の大切な人を救う手助けになれば幸いであります。そして、今後も精一杯活動して参ります。