栄養教室
色とりどりの野菜たっぷり!夏バテ対策のメニューの紹介

8月です。毎日暑い日が続きます。
夏真っ盛りといったこの時期、先月に引き続いて夏バテ対策にぴったりの料理を取り上げます。

バテてしまってだるい時、食欲をそそるためには、料理の見た目がとても大切になります。人間は視覚で90%の情報を得ているというくらいなので、見た目で食欲の有無やおいしさが左右されるといっても過言ではありません。

そこで今月は、夏野菜をふんだんに使った色とりどりの「夏野菜の酢豚」をご紹介します。酢を使っているのでさっぱり食べられる上に、1日分の約半分の野菜をたっぷり摂ることができます。
さらに今回はひと手間かけてアレンジし、トマトを肉玉にすることで、通常の酢豚でする揚げ物の手間も省きました。

調理や味付けの工夫と料理の見せ方(色彩)で、食欲を増進させ夏バテ防止に役立てましょう。
しっかり食べて蒸し暑いこの時期を乗り切りましょう(^v^)

Cook by 瀬木晶子(管理栄養士)
今月の料理:夏野菜の酢豚(エネルギー:1食当たり エネルギー131kcal 塩分0.8g )
2013年8月2日
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調理や味付けの工夫と料理の見せ方(色彩)で、食欲を増進させ夏バテ防止に役立てましょう。

夏野菜は全般的にほてった体を冷やす効果があり、体温調節をしてくれますが、特に茄子の効果は強いといわれます。95%は水分なので、どちらかというと、身よりも皮の方が体には有効的です。皮(紫色)の色素のナスニンは、老化防止効果で知られるポリフェノールの一種で、動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。

ピーマンは夏のビタミンの供給源であり、カラフルな色彩は見た目がきれいなだけでなく栄養素もしっかり含んでいます。特にビタミンCが豊富で、何かと日焼けしやすいこの時期、しみやそばかすなどの肌トラブルにも威力を発揮してくれます。
ビタミンCは熱に弱く、加熱によって壊れやすいといわれますが、ピーマンは果肉が肉厚なので加熱しても壊れないのが特徴です。
また、赤ピーマンは青ピーマンが完熟したもので、もともとは同じものですが、ビタミンCやビタミンA、鉄分も青ピーマンの2倍!うまく取り入れることで料理の色彩はもちろん、栄養価もぐんとアップするのです。

材料(2人分)

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豚バラ肉 8枚
プチトマト 8個
玉葱 半分
茄子 1本
ピーマン 1個
黄ピーマン 1個
赤ピーマン 1個
少々
こしょう 少々
大さじ1
砂糖 大さじ1
ケチャップ 小さじ1
中華顆粒だし 小さじ1
40~50㏄
片栗粉 小さじ1
サラダ油 大さじ1

作り方

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☆野菜の下処理をします☆

玉葱はくし形切りにします。
茄子、ピーマンは乱切りします。

ポイント〜

野菜は大きめに切ると、見た目もきれいで歯ごたえも残ります。

☆肉の下処理をします☆

プチトマトはヘタを取ります。
肉でトマトを巻き込みます。
軽く塩、こしょうします。

ポイント〜

肉でトマトを巻いた時に、軽く握ると馴染みます。

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☆肉を焼きます☆

フライパンで肉玉を焼き、ほどよい焦げ目をつけます。

ポイント〜

肉の巻き終わりを下にして焼くと、はがれてきません。

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☆野菜を炒めます①☆

油を熱したフライパンで茄子を炒めます。
茄子が油を吸収したら次の野菜を加えます。

ポイント~

茄子と油は相性抜群です。茄子の色がきれいに出ます。

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☆野菜を炒めます②☆

次に玉葱を加えて炒めます。
少し透明になったら次の野菜を加えます。

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☆野菜を炒めます③☆

最後にピーマンを加えて炒めます。
ピーマンの形と歯ごたえを残すように、炒めすぎないように注意します。

ポイント~

余熱でもどんどん火が通ってしまいます。手早く炒めます。

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☆調味します☆

肉玉を加えて合わせておいた調味料を入れ、さっと混ぜます。 とろみがついてきたら出来上がり。

ポイント~

あらかじめ調味料は合わせておくのが必須です。

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☆仕上げます☆

お皿に彩りよく盛り付けます。

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