9月になりました。暦では秋ですね。暑さ寒さも彼岸まで。といいますが、朝晩の寒暖の差を感じるようになり、何かと体調も崩しやすくなるこの時期こそ、しっかり食べて体力温存しておきたいものです。
そこで今月は、栄養の宝庫ともいえるレバーと、夏野菜の名残を楽しむ茄子とゴーヤを使った料理をご紹介します。レバーの臭みが‥‥。という方や、ゴーヤの苦味が‥‥。という方にも食べやすいように味噌味でアレンジしてみました。
下処理や味付けの工夫で、食べられる食材やレパートリーを増やし、しっかり栄養を摂りましょう。
下処理や味付けの工夫で食べられる食材やレパートリーを増やし、しっかり栄養を摂りましょう。
ご存知の通りレバーは内臓のひとつで、特に栄養素のぎっしり詰まった部位(肝臓)です。
鉄分が豊富な他、赤血球の形成再生に欠かせないビタミンB12や、体内への鉄分の吸収を促す
ビタミンCも含んでいるので、貧血の予防に優れた効果を発揮します。
その他、レバーのたんぱく質は、肝機能を再生し、活発にする効果もあります。
レバーといえば、牛、豚、鶏とありますが、鉄分が一番豊富なのは豚で、なんと牛の3倍、鶏の1.5倍
も含まれています。(たんぱく質や脂質はさほど変わりません。)
ゴーヤは独特な苦味がありますが、それはモモルデシンという成分で、胃液の分泌を促して食欲を増進させる他にレバーのたんぱく質と同様、肝機能を高める効果もあります。また、ゴーヤに含まれているビタミンCは、加熱しても壊れにくい性質をもっているので、加熱調理にとても適しています。
豊富な鉄分+壊れにくいビタミンC→貧血予防。レバーとゴーヤは相性ピッタリな食材なのです。
● 材料(2人分)
茄子 | 2本 |
ゴーヤ | 半分 |
豚レバー | 100g |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
赤みそ | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ2 |
酒 | 大さじ2 |
ごま油 | 大さじ1 |
● 作り方
☆レバーの下処理をします☆
レバーを酒にしばらく浸けて、臭みを除きます。
ポイント〜
レバーの臭みは香味野菜や香辛料の活用でも除けます。
☆ゴーヤの下処理をします☆
ゴーヤは半分に切り、中のわたや種を取り除きます。
ポイント〜
スプーンなどで削ぐと簡単で、表面もきれいに取り除けます。
☆野菜を切ります☆
茄子は縦4㎝位の長方形に切ります。
ゴーヤは1㎝幅くらいの半月切りに切ります。
(ゴーヤの苦味が気になる場合は、この時点で下茹でしておきます)
ポイント〜
茄子は必ず片面に皮を残して切ります。そうすることで炒めた時に形が崩れません。
☆レバーをソテーします☆
軽く塩こしょうして、テフロンのフライパンで軽くソテーします。
ポイント~
ソテーする前に酒に浸けたレバーの水分は切っておきます。
☆野菜を炒めます☆
ごま油を熱したフライパンで、茄子とゴーヤを炒めます。
(今回は厚手のホーロー鍋を使いました)
☆野菜を炒めます☆
茄子とゴーヤの色つやが出て、ゴーヤの歯ごたえが残るくらいがベストです。
ポイント~
油と茄子、ゴーヤの相性は抜群です。
☆レバーを加えます☆
ソテーしておいたレバーを加え、軽く混ぜます。
ポイント~
材料が崩れないようにさっと混ぜます。
☆調味します☆
合わせ味噌を加えてからめます。
ポイント~
あらかじめ調味料は合わせておきます。
☆盛り付けます☆
皿に盛り付け、彩りにゴーヤを添えます。