栄養教室
簡単でシンプルな胃に優しいメニュー

年末年始が過ぎ「ちょっと食べすぎちゃったかな」とか「胃を休めたいな」と感じる方も 多いのではないでしょうか。そしてそんな時は、身体を温め胃に優しいものが食べたくなる頃でもあります。
そこで、今月は簡単でシンプルな胃に優しいメニューをご紹介します。

冬野菜の淡色野菜の代表である白菜に、たんぱく質源の豚肉を巻いたロール白菜ですが、 今回はここに、冬の緑黄色野菜の代表である小松菜を加えてみました。
小松菜は、ほうれん草に比べてアクが強くないので、下茹でがいらず生で食べたり手軽に調理することができるため、特に水溶性であるビタミンCを損なわずに摂ることができます。普段は、お浸しや炒め物に使うのが主な小松菜ですが、少し工夫して脇役にしてあげることで効率的にたくさんの栄養素を摂取することができます。

正月明けの疲れた胃に、なるべくたくさんの栄養素を効率よく補充しましょう。

Cook by 瀬木晶子(管理栄養士)
今月の料理:小松菜と豚バラのロール白菜 (1人分エネルギー350kcal 塩分0.5g )
2014年1月10日
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正月明けの疲れた胃に、なるべくたくさんの栄養素を効率よく補充しましょう。

小松菜は別名「ふゆな」「ゆきな」と言われ、冬の代表的な緑黄色野菜で、カルシウム、鉄分、ビタミンB群、A、Cを豊富に含んでいます。栄養成分はほうれん草に似ていますが、カルシウムはほうれん草の3~4倍、鉄分は1.5倍も含まれています。

カルシウムは歯や骨を丈夫にし、骨粗鬆症の予防には欠かせません。他に、抗ストレス効果もあるのでイライラを抑えたり、気持ちを落ち着かせてくれます。ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にし、感染症予防や免疫力を高め、ビタミンCは抗酸化力があるので動脈硬化や心筋梗塞の予防に働きます。

様々な効果のあるビタミンやミネラルを豊富に含んだ小松菜は、正月明けの疲れた心身に積極的に食べたい緑黄色野菜のひとつなのです。

材料(二人分)

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白菜 4枚
小松菜 4株
豚バラ肉 8枚
かつお節 3g(小1袋)
出し汁 300㏄
ポン酢 お好みで適宜

作り方

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☆小松菜を切ります☆

小松菜は2㎝くらいに切ります。

ポイント〜

小松菜はアクが少ないので下茹でする必要がありません。

☆白菜を下処理します☆

白菜は巻きやすいように、加熱して軟らかくします。

ポイント〜

芯の部分は特に軟らかくしておくと巻きやすいです。

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☆白菜を巻きます①☆

白菜を広げ、小松菜をなるべく中央部にのせます。

ポイント〜

白菜の緑の部分は、巻き終わりを考えて空けておきます。

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☆白菜を巻きます②☆

豚バラ肉を小松菜の上にのせます。

ポイント~

肉で小松菜を抑えるようにすると巻きやすいです。

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☆白菜を巻きます③☆

白菜の芯の部分から巻き込んでいきます。
1回転したら、両サイドの葉を巻き込んでいきます。
手で優しく握り、形を整えながら巻き込みます。

ポイント~

あまり強く扱うと、白菜が破れるので注意します。

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☆白菜を巻きます④☆

巻き終わりを下にします。

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☆蒸し煮にします①☆

だし汁の入った鍋に、巻き終わりを下にして入れます。

ポイント~

巻き終わりを下にすることで、加熱中に形が崩れません。

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☆蒸し煮にします②☆

蓋をして中火~弱火で20分くらい加熱します。

ポイント~

強火にすると、だしが蒸発して焦げるので必ず弱めの火加減にします。

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☆盛り付けます☆

出来上がったら半分に切って器に盛り付けます。

ポイント~

熱いので、切るときは注意してください。

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☆仕上げます☆

上からかつお節を散らし、お好みでポン酢などをかけます。

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