6月に入り一気に気温が上昇しました。まだまだ身体が暑さに慣れない初夏は、とてもバテやすくなります。また、気温が高く湿気も多い梅雨のこの時期は、食中毒が発生しやすくなります。十分な配慮をして、体調を万全に整えてください。
気候が暑くなると旬の食材が一気に入れ替わります。軟らかい春の芽ぶきから、清々しい夏の力強い勢いを感じるようになりました。
そこで今月は、夏の代表的な食材である鯵とさやいんげんを使った、減塩でありながら簡単手間いらずの料理をご紹介します。
鯵は脂肪とたんぱく質が絶妙に調和して旨みを出す魚ですが、特に旬のこの時期は生で食べたいものです。オーソドックスに刺身やたたきで食べるのもいいですが、趣向を凝らして他の夏野菜と組み合わせることで、レパートリーも広がり栄養バランスがぐっと上がります。
旬の食材の良いとこ取りをして、バテやすい初夏のダメージをはねつけましょう。
旬の食材の良いとこ取りをして、バテやすい初夏のダメージをはねつけましょう。
鯵の脂肪には旨み成分のアミノ酸がたくさん含まれ、そのおいしさは脂肪とたんぱく質のバランスにあると言われます。その不飽和脂肪酸にはDHAやEPAが豊富なので、コレステロールを下げ血液をサラサラにし、動脈硬化の予防に効果があります。また、他の魚と違ってカリウムが豊富なので、体内の余分なナトリウムを排泄し、高血圧の予防にも役立ちます。
さやいんげんはカロテンを多く含み、抗酸化作用がある他、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれます。また、豆の部分に含まれるたんぱく質には必須アミノ酸であるリジンやアスパラギン酸が含まれ、疲労回復に効果があります。他にもビタミンB群やミネラルが豊富なので、体内のバランスを整えてくれたりと、何かとバテやすい初夏のダメージをはねつける栄養素がいっぱいです。
● 材料(二人分)
鯵のたたき | 80g(鯵の刺身なら8切れ) |
さやいんげん | 10~12本 |
みょうが | 1個 |
大葉 | 3~4枚 |
ごまだれ | 小さじ2 |
マヨネーズ | 小さじ1 |
ごま | 適宜 |
● 作り方
☆材料を切ります☆
さやいんげんは熱湯でさっと茹でます。
水にさらさず粗熱を取ったら、4~5㎝の斜めに切ります。
ポイント〜
水にさらすと水っぽくなり、調味料を和えた時に薄くなってしまうので、茹でたら自然に粗熱を取ります。
切り口を斜めにすることで、調味料が少量でも絡みやすくなります。
☆香味野菜の下処理をします☆
大葉とみょうがはせん切りにします。
ポイント〜
香味野菜の香りで減塩効果が期待できます。
☆鯵の下処理をします☆
鯵を包丁で適度に叩きます。
ポイント〜
粗く叩いた方が鯵の舌触りが残るので、旨みをより感じられます。
☆材料を混ぜます☆
ボウルに下処理した材料を全部入れます。
調味料を加え混ぜ合わせます。
ポイント~
ゴマだれだけで味付けず、マヨネーズを使う事で減塩できます。
☆盛り付けます☆
器に盛り付けゴマをかけます。
ポイント~
ゴマの香ばしさで減塩効果が期待できます。