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9月に入りずいぶん涼しくなりました。寒暖の差を感じるこの時期、風邪などひかないように体調管理には十分注意してください。
日中はまだまだ汗ばむ9月中旬、今月の栄養教室は12日に開催しました。
テーマは「腎臓に負担をかけない食事~カリウム編~」でした。
腎臓病の食事療法についての栄養教室は3回目で、塩分、たんぱく質に続いて今回はカリウムを取り上げました。
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まず始めに、心臓血管外科医の深谷先生より挨拶していただき、腎機能低下によって起こる心臓に及ぼす影響などを話していただきました。その際に深く関与してくるのがカリウムであり、場合によっては生命の危険を伴うという事を説明してくださいました。
引き続き、栄養士による説明です。
腎臓病の食事療法の基本は、たんぱく質の制限、エネルギーの確保、塩分の制限、ですが、症状によってカリウムの制限が必要な場合もあります。
まずは、カリウムというのはたんぱく質の中にかなり多く含まれるので、たんぱく質の制限を適正におこなっていればある程度は抑えれ、野菜や果物も量を守れば生で食べても構わない。ということを理解していただき、具体的にカリウムを多く含む食品の摂り方、カリウムを減らす調理方法を話しました。
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そして、エネルギー不足にならないように特殊食品などの活用をすすめ、キッセイ薬品さんにさまざまな商品を紹介していただきました。
エネルギー不足時は、体内の(細胞)たんぱく質を分解してエネルギーを補おうとするため、細胞内からカリウムが流出し高カリウム血症を引き起こしてしまいます。
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なお、商品の詳細は「キッセイ薬品ヘルスケア事業部」のホームページをご覧ください。
キッセイ薬品さんには、商品の説明の他、特殊食品を利用することで得られるメリットやその上手な活用方法なども話して頂きました。
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最後に試食および質疑応答の時間です。
今月のメニューは「手羽元の煮込み」「筑前煮」「ナムル」でした。どれもカリウムを減らす方法を活用して調理しました。
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今回も栄養教室に多数ご参加いただき、ありがとうございました。
腎臓病の食事療法についての栄養教室は、引き続き今後も予定しておりますので、またのご参加をお待ちしております。
試食
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