栄養教室
第24回 栄養教室「メタボリックシンドローム対策」を行いました (2014.12.11)

12月11日(木)、院内ハートホールにて栄養教室を開催しました。今月のテーマは「メタボリックシンドローム対策」でした。

始めに、循環器内科医の江原先生にご挨拶をして頂きました。
「メタボリック」とは「代謝」を意味する言葉であり、ただ太っていることとメタボリックシンドロームは違い、内臓の脂肪が増え代謝に異常を起こすことにより体にとって様々な症状が起きてくる状態であることを分かりやすく説明していただきました。そして、「何を食べたら体が喜ぶか。」を考えて食事をすることが大切とお話していただきました。

様子

続いて、栄養士からメタボリックシンドローム対策についてスライドを用いてお話しました。

様子

メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満をベースに、高血糖、高血圧、脂質異常を持ち合わせることにより心疾患や脳血管疾患を引き起こす原因となる動脈硬化を進行させてしまいます。そして、内臓脂肪型肥満を改善していかないことには例え薬剤などで高血糖などが緩和されてもその他の症状やメタボリックシンドローム自体の改善にならず危険度は変わりません。

内臓脂肪型肥満の原因は食事からの摂取エネルギーと運動や基礎代謝で使われる消費エネルギーのアンバランスにあります。内臓脂肪をつけないために普段食事で摂ったものがどのように代謝されエネルギーとして使われるのか、脂肪として蓄積されていくのかを説明し、日常生活で気を付けて欲しいことをお話しました。

最後に、メタボリックシンドロームを改善していくために体重や腹囲を指標に計画の立て方を説明し、日々の生活で無理なく長期的に取り組んでいくことの大切さをお伝えしました。

様子

今月試食していただいたのは、大塚食品さんから販売されている「マンナンヒカリ」というこんにゃくで作られたお米を混ぜて炊いたご飯と 「鶏胸肉とパプリカの炒めもの」です。

マンナンヒカリご飯は通常のお米と混ぜて炊くため、見た目、味ともに違和感なく食べることができ、通常のご飯よりも25%~33%カロリーを抑えることができます。
鶏胸肉は他の部位より脂肪が少なくカロリーも抑えれるためオススメです。パプリカで見た目も鮮やかになり、野菜やきのこ類を入れることでボリュームもUPできます。

試食

料理
マンナンヒカリご飯(普通盛り150g)
エネルギー :170kcal
※通常のご飯:252kcal
料理
鶏胸肉とパプリカの炒め物(1人分)
エネルギー :151kcal
食塩相当量:1.5g

今月はとても寒く、また足元の悪い中たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。

次回平成27年1月の栄養教室のテーマは「腎臓病の食事」を予定しております。寒さもより厳しくなりましたが皆様体調に気を付けて、よい年をお迎えください。

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