6月16日(火)14:00~15:00に院内ハートホールにて栄養教室を開催しました。今月のテーマは「糖尿病の食事」です。
日本の糖尿病患者の約9割を占める2型糖尿病ですが、その原因は過食や肥満など日々の食生活や生活習慣にあります。糖尿病とは血液中のブドウ糖が多い状態を言いますが、高血糖状態が続くことによって血管にも障害が起き、合併症を引き起こしてしまいます。合併症を引き起こさないためにも、決して放置せずにきちんと治療を続けていくことが必要です。
糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法になり、過食や運動不足など日々の生活を見直すことが大切になってきます。それでも目標とするまでの改善が見られない時は薬物療法を併用していくことになります。
今回は特に食事の摂り方を中心に説明しました。
まず、糖尿病の食事は自分の体に合った量をきちんと摂ることが必須で、これは糖尿病を予防していく上でも大切になります。主に血糖値に影響を及ぼすのは炭水化物なので、炭水化物が主成分であるご飯やパンや麺などの主食は1食に食べる量を決めておくといいでしょう。
食事全体としても過食は血糖値の上昇に影響を及ぼすので、1食に食べ過ぎないこと、偏りなくバランスよく食べること、食べる順番に気を付けることで血糖値の急上昇を抑え、インスリンの分泌量を節約して膵臓への負担を減らします。
お菓子などの嗜好食品や、間食も血糖値に大きく影響を与えます。実際にお菓子やジュースなどにどのくらいの砂糖が含まれているか、スティックシュガーを並べて、展示もしました。
次に、H+Bライフセイエンスさんより、低カロリー甘味料製品の紹介やその成分の特徴など、分かりやすくお話ししていただきました。質問もたくさん出て、とても活発な時間となりました。製品の詳細につきましてはH+Bライフサイエンスさんのホームページをご覧ください。
最後に試食の時間です。本日は「鶏ささみのピカタ」と「ヘルシーきんぴら」です。
鶏ささみのピカタは、鶏ささみに溶き卵と粉チーズを混ぜたものを衣にして焼いたもので御家庭でもとても簡単に作れる1品かと思います。
ヘルシーきんぴらにはH+Bライフサイエンスさんの製品である低カロリー甘味料の液状マービーをみりんの代わりに使用して作りました。
試食
食塩相当量:0.6g
食塩相当量:0.5g
今月もたくさんの方にお越し頂きありがとうございました。
次回平成27年7月の栄養教室のテーマは「高齢者の食事」を予定しております。またのご参加お待ちしております。