2月17日(水)14:00~院内ハートホールにて栄養教室「脂質異常症の食事」を開催しました。まだまだ寒い日が続く中、たくさんの方にお越しいただきました。
脂質異常症とは血中の脂質(中性脂肪やコレステロール)が過剰になったりバランスが崩れる状態をいいますが、食事だけで改善できるものではありません。運動なども取り入れ、生活習慣全体を見直す必要があります。そこで、いかに運動が大切であるかということを、理学療法士の柴田先生より話していただきました。
運動に引き続き次に食事の話です。そもそも一口に脂質といっても、血液中には中性脂肪とコレステロールが存在し、それぞれ体内での役割、いわゆる作用機序は異なります。そこでまず、中性脂肪とコレステロールのメカニズムの違いを説明し、これらも体には必要なことを理解していただいたうえで食事での注意点をお話ししました。
脂質異常症を放っておくと動脈硬化につながり、やがて心筋梗塞など命にかかかわる疾患に進行する場合があります。そのため、一般的には脂質異常症と診断されるとコレステロールなどの脂質を控える食事を思いつきますが、最近、アメリカの農務省などではコレステロールの摂取制限を設けないと言われており、食事のあり方も変わってきています。そういった背景からも、食品からのコレステロールを控えるのではなく、むしろ食べ過ぎに注意して脂質を溜め込まない食べ方を重視し、その他の工夫として食材の選び方や積極的に摂ってほしい食品などに要点を絞ってお話ししました。
今回の試食は「鯵のムニエルタルタルソース」と「わかめの和え物」です。
鯵はDHAを多く含む魚です。タルタルソースの中には水溶性食物繊維の豊富ならっきょを刻んで入れました。
わかめにも水溶性食物繊維が多く含まれています。仕上げにはω3の豊富なえごま油をかけました。
試食
今回も多数の方に栄養教室にご参加いただき、ありがとうございました。今後も引き続き様々なテーマで開催しておりますので、またのご参加をお待ちしております。
今後の予定
- 3月17日(木)「便秘でお悩みの方へ」
- 4月22日(金)「血圧の気になる方へ」
- 5月17日(火)「貧血対策」