2月21日(水)に「健康な骨を目指そう!」をテーマに栄養教室を開催しました。初めに、当院副院長の太田先生より、挨拶させて頂きました。
『健康な骨にするために、栄養と運動が大切である。骨の形成に関係する栄養を摂り、運動する事によって骨を作るレセプターが働き、脚の骨や背骨が丈夫になる。ただし、人には得意なこと・苦手なことがあるため、自分が続けれるものを選択し、焦らずに実行することが大切』と言った内容でした。
次に、管理栄養士の方から“健康な骨を目指そう!”をスライドを用いて、説明しました。
骨粗しょう症は直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨折から介護が必要になってしまう人も少なくありません。日本は世界的にみても「平均寿命」が長いですが、健康で自立した生活を送れる期間をあらわす「健康寿命」を伸ばすことも大切です。日本人の平均寿命と健康寿命の差を比べてみますと、男性では約9年、女性は約12年もの差があります。 骨は私たちの体や日常の活動を支える大切な器官です。骨粗しょう症を予防し、骨を健康に保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながるのです。
骨粗しょう症と言えば“骨密度”が重要という印象ですが、骨の質を示す“骨質”も大切です。骨密度が高くても骨の質が悪ければ、骨折します。骨の丈夫さを表す「骨強度」には骨密度が70%、「骨質」が30%関係しています。
ではどのように「骨強度」「骨質」を食事から高めれるのでしょう?
もちろんカルシウムは当然必要ですが、カルシウムさえ摂っていればいいと言う訳ではありません。腸管からのカルシウム吸収に必要なビタミンDや、骨形成に必要なビタミンK、骨の成分であるマグネシウムが必要になります。また、リンは骨の成分ですが、過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げてしまうため、摂り過ぎには注意が必要です。そして骨質をよくする栄養素が、ビタミンB6、B12、葉酸です。丈夫な骨を作るためには、様々な栄養素の摂取が大切です。
また、これだけに留まらず生活習慣のおける骨粗鬆症対策は幾つかあり、栄養教室では食生活で日頃から気を付けて欲しいことを話しました。
キューピーさんから「元気な骨」「カルシウム たまごボーロ」を提供して頂きました。商品の詳細はキューピーのホームページをご覧ください。
今回参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
今後の栄養教室の予定は下記のとおりです。
- 3月15日(木)「放っておくと怖い、糖尿病!」
- 4月20日(金)「アルコールとの上手な付き合い方」
いずれも14:00~15:00に開催します。
無料でどなたでもご自由に参加できます。(予約不要)
また勝手ながら5月、6月、7月、8月は院内改装のため、栄養教室は中止とさせて頂きます。