栄養教室
第63回 栄養教室「放っておかないで、糖尿病!」を行いました (2018.3.15)

3月15日木曜日14:00~15:00に院内ハートホールにて栄養教室を行いました。
今月のテーマは「糖尿病」です。

まずはじめに、当院の循環器内科の江原医師より挨拶です。江原医師から、糖尿病というと糖分がいけないと思いがちだが、糖分というのはエネルギー源として人間にとってはとても大切な働きをしてくれる栄養素のひとつであり、糖分そのものが悪いわけではなく摂り方が良くないと糖尿病を招く原因となる。というお話がありました。

様子

次に栄養士から糖尿病の食生活についてお話しさせていただきました。

糖尿病は動脈硬化をすすめるため、3大合併症と言われる「腎症」「網膜症」「神経障害」のような毛細血管の障害を引き起こすだけでなく、冠動脈や脳血管など大血管の障害を引き起こす原因となってきます。特に、日本人の糖尿病は生活習慣から引き起こされる2型糖尿病が多いため、日常生活から糖尿病を予防・改善をするよう心掛けていくことが大切になってきます。

そのため、糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法になります。薬物療法は食事と運動でも十分な効果が得られなかったときに取り入れられます。

食事については、「自分の体に合った量(エネルギー)を摂ること」「食事の組み合わせを考えて食物繊維やたんぱく質を摂ること」「早食いせず、ゆっくり食べること」と大きく3つに分けて説明しました。毎日、毎食が大切となってくるので少しずつでも意識して実践していきましょう。

また、食事だけでなく運動の習慣をきちんとつけることも糖尿病の治療では必要不可欠となります。筋肉を作り維持することで糖分をエネルギーとして利用されやすくなることや脂肪の分解の促進することでインスリンの効きがよくなることに繋がります。こちらも食事同様毎日行うことが大切です。

様子

血糖値への影響の少なく砂糖の代わりになる甘味料「ラカント」を株式会社フェロー様より紹介して頂き、本日の栄養教室は終了とさせて頂きました。

今月も沢山の方にお越しいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
次回の栄養教室の予定は下記の通りです。

  • 4月20日(金)「アルコールとの上手な付き合い方」
  • ※5~8月は誠に勝手ながら院内改装のため栄養教室はお休みとさせて頂きます。
  • 9月19日(水)「そのままにしないで、脂質異常症」

いずれも14:00~15:00に開催します。
参加費無料・予約不要となっております。またのお越しをお待ちしております。

戻る