第72回 栄養教室「ようこそ減塩ワールドへ~減塩のポイント伝えます~」を行いました (2019.4.18)
4月18日(木)に栄養教室「ようこそ減塩ワールドへ~減塩のポイント伝えます~」を開催しました。
最近では減塩という言葉を耳にされる機会も増え、減塩をうたった食品もたくさん出回っています。ではなぜ減塩をしなければならないのでしょうか?
食塩を摂りすぎてしまうと、血中のナトリウム濃度が上昇します。身体にはナトリウム濃度を一定にしようとする働きがあるため、脳からの指令でのどが渇き、たくさん水分を摂ったり尿を出さないような働きがおこり、その結果体液量が増え心臓に負担をかけてしまいます。
また、食塩には血管を収縮させてしまう作用があるため、血管にも悪影響を与えます。
そのほかに、腎機能や骨粗しょう症、胃がんなどの原因ともなり高血圧学会では高血圧の方のみならず、血圧が正常な方でも予防を兼ね1日食塩摂取6g未満を推奨しています。しっかりと減塩のポイントを理解し、少しでも食生活で取り入れ継続していく事がとても大切です。
そのため減塩のポイントを10個紹介させていただきました。
- 新鮮な食材を選ぶ
肉や魚、野菜など素材そのものの風味やうまみで、 減塩でも満足感を得ることができます。 - 酸味を利用する
レモン、ゆずなどの柑橘類や穀物酢 黒酢を使用し、肉や魚、和え物だけではなく、パスタや炒め物など自分に合う調理法 を探してみましょう。 - 香味野菜・香辛料を使用する
豆腐やそうめんなどのに香味野菜を合わせましょう。その他、例えば市販のカレールーには1かけ(1個)に食塩相当量2g程度含まれていますが市販ルーを減らし、カレー粉やニンニクを使用すれば香りやスパイシーさで料理にメリハリをつけることができます。 - だしを効かせる
天然だしは具材と一緒に調理を行い、そのまま食べる事でだしをとる手間がはぶけます。 - 香ばしさを利用する
調理の際、ほどよく焼き色を付ける、食材を香ばしくしてアクセントにすると減塩でも満足感を得ることができます。 - 油のこくを利用する
油を使う料理は減塩でも満足感が得られ得られやすいため、調味はごく少量にしましょう。油は高エネルギーの為の摂り過ぎには注意してください。 - 調味料はかけずに少量つける
刺身や、寿司、餃子、等調味料の付け方、ひとくちひとくちが食塩過剰につながっているため注意が必要です。 - 味付けは重点的にする
少ない塩味を、 いくつかの料理に分散するよりも、 一品にしっかりと味をつけると 献立全体のアクセントになります。 - 見えない食塩に注意する
かまぼこやハム、スモークサーモンなど加工品の摂り過ぎは知らない間に食塩過剰へとつながってしまうため注意が必要です。 - 麺類の汁を残す
麺類には1杯3~7gほどの食塩が含まれますが、麺に含まれる食塩は約1g程度です。残りはスープや具材に含まれるため、汁は極力残し、選ぶ具材にも注意が必要です。
今回はたくさんの方にお集まりいただきありがとうございました。
今後の栄養教室の予定は下記のとおりです。
- 5月24日(金)“見直そう骨のこと~骨粗しょう症も生活習慣病のひとつです~”
- 6月18日(火)“放っておくと怖い、糖尿病!”
- 7月17日(水)“放っておくと怖い、便秘の改善法”
いずれも14:00~15:00に開催します。 無料でどなたでもご自由に参加できます。(予約不要)