栄養教室
第79回 栄養教室「食生活に気を付けて免疫力を上げよう!」を行いました (2019.11.19)

11月19日(火)に栄養教室「食生活に気を付けて免疫力を上げよう!」を開催しました。

初めのあいさつとして村田薬剤師から、「免疫力が低下し、菌を殺すために薬が処方された時は、必ず用法や用量を守って 服用する事が大切であり、できれば薬を服用せず免疫力を上げておく事が必要。 そのためにも日頃の食生活に気を付けてください」とのお話がありました。

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次に栄養士から免疫のしくみを説明しました。

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残念ながら、現代人は社会的なストレスや環境の変化から、昔より免疫力が低下してきていると言われています。そして、年齢でも免疫力に変化があります。20代をピークにして加齢とともに免疫力は下がってきてしまうため、感染やガンの危険にさらされることが増えてきます。冬場は湿度が下がって乾燥しており、細菌類は繁殖しやすい環境の為、しっかりと対策を取らなければいけません。

次に少し意外に思われるかもしれませんが、口腔内の疾患や血糖値も免疫には深いかかわりがあります。不正咬合、むし歯、歯周病などで噛む力が衰え唾液の分泌が減少したり、口腔内の細菌バランスが崩れると、本来あるべき口腔内粘膜のバリア機能が欠如してしまいます。また、高血糖の状態が続くと免疫機能の要である白血球の機能が低下するため、身体に抗原(ウイルスや細菌、がん細胞)が入ってきた時、免疫(抗体)がうまく働かず感染しやすい状態になってしまいます。そのため、免疫力を保つためにも、口腔ケアや血糖値管理も怠ってはいけません。

そして本題の免疫力をあげるための対策として

  1. 食生活を規則正しくする
  2. 腸内環境を整える
  3. 免疫細胞を作り働きを高める

を紹介させていただきました。

①“食生活を規則正しくする”

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朝からしっかりと身体と頭にスイッチを入れ、朝日浴びてリズムよく生活することが大切です。

②“腸内環境を整える”

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最近、腸内環境を良くする事が身体に良いと耳にされることも多いと思いますが、免疫細胞の約7割が腸に集まっています。腸は第二の脳とも言われており、整った腸の細胞は血液の流れに乗って体中に運ばれて、病原菌やウイルスを攻撃する様に自ら動いてくれます。そのためにはまず、腸内の善玉菌のエサとなる発酵食品の摂取に努め、働きを助けてくれる食物繊維やオリゴ糖の摂取も心がけて下さい。しかし、しょう油やみそなどの調味料は食塩もしっかり含まれているため、多用はおすすめしません。

③“免疫細胞を作り働きを高める”

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豆腐、肉、乳類など良質なタンパク質を摂取することで、ウイルスを攻撃してくれる免疫細胞を体内に作ることができます。あわせて、ビタミンや質の良い油を摂る事で免疫細胞の働きを良くしてくれる効果も期待できます。

これから本格的な寒さがやってきますが、しっかりと免疫力を上げてウイルスから身体を守りましょう!

たくさんのご参加ありがとうございました。
今後の栄養教室は以下の通りです。ご参加お待ちしております。

  • 12月19日(木)「簡単にできる!減塩の工夫」
  • 1月21日(火)「食生活から骨粗鬆症を予防しよう!」
  • 2月19日(水)「脂質異常症って?食事のポイントは?」

いずれも14:00~15:00に開催します。 無料でどなたでもご自由に参加できます。(予約不要)

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