1月21日(火)に栄養教室「食生活から骨粗しょう症を予防しよう!」を開催しました。
初めのあいさつとして、当院のリハビリテーション室の松井理学療法士より「加齢や閉経など、骨粗しょう症に罹る原因としてあらがえないものもあるが、運動や食事から対策をし丈夫な骨を保つようにすることが大切」。さらに自宅で簡単にできる運動方法を紹介し、「座るよりは立つ、立ったらそのまま運動をする習慣をつけてください」とのお話がありました。
次に栄養士から骨粗しょう症のメカニズムなどについて説明をしました。
骨粗しょう症は加齢とともに罹患率が上がる疾患です。それに加え、意外かもしれませんが、高血圧や糖尿病などと同じ、生活習慣病と言われており、決して珍しい疾患ではなく多くの方が罹患されています。そのため生活習慣を見直すことで、予防できることはたくさんあります。
糖尿病にも骨粗しょう症と強いかかわりがあるため、血糖値の管理を怠ると、骨粗しょう症を進行させてしまう可能性もあるのです。
次に、本題の食事からできる骨粗しょう症予防対策を説明しました。
- 骨を丈夫にする食材を積極的に摂取する
~カルシウム、マグネシウム・コラーゲン・ビタミンD、K・イソフラボン~ - 骨をもろくしてしまう食材を避ける
~清涼飲料水、インスタント食品・塩辛い食品~
骨の主な成分であるカルシウムを摂取するため、特に吸収の良い乳製品をおすすめします。その他にも干しエビや魚を丸ごと柔らかく煮て骨ごと食べることも良いかと思います。
骨を鉄筋コンクリートに例えた時、コンクリートをカルシウムやマグネシウムとすると、コラーゲンはささえる鉄筋の役割をしています。骨をしなやかに折れにくくするのに欠かせません。摂取方法とすると、美容栄養剤などに含まれたものではなく手羽先やゼリーなどの食品からの摂取をおすすめします。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるために欠かせない栄養素ですが、日光にあたる事でさらに効果が増しますので干ししいたけはおすすめです。
閉経前後、女性ホルモンの低下により、骨粗しょう症を進行させないために補う栄養素である大豆製品を意識的に摂ると良いかと思います。
次いでカルシウムの吸収を妨げて骨をもろくしてしまう原因となる食品や食材も注意が必要です。これらに合わせて、骨を丈夫にする為屋外で日光にあたる事や、運動を習慣にすることも忘れずに行ってください。
今回もたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。