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放射線科紹介
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当院では SEIMENS 社の128スライスCT 装置(SOMATOM Definition AS+)を設備しており、CT では難しかった冠動脈の描出が可能になりました。当院の特徴はこの高性能な CT の導入に伴い、従来、冠動脈精査は心臓カテーテル検査でしか検査できなかったものが、その日の内に心臓 CT 検査を施行していただき、そのまま結果説明までさせていただいております。
患者様にとっての負担が大きく軽減され、より心臓 CT が身近なものであるために安心・安全に検査を受けて頂けるようスッタフ一同、全力で努めております。
業務内容
- 一般撮影
- ポータブル撮影
- CT室
- カテーテル室業務
造影 CT(心臓)検査の流れ
検査当日のお食事・お薬は普段通り摂取してご来院ください。
検査室に入室されてから退室するまでの時間は15〜20分程度です。
- 検査当日、二階受付カウンターにて受付をします。(他院の紹介状や同意書をお持ちの方は提出してください)
- 診察室にて検査説明を受けたのち、スタッフが検査室へご案内いたします。(事前に説明を受けている患者様はスタッフがご案内いたします。)
- 検査着に着替えていただきます。(このときネックレスやポケットの中の小銭や携帯電話など外してください)
- 心拍数を測定します。
心臓の撮影は、心拍が速いと鮮明な画像が得られません。そのため、必要に応じて心拍を抑える薬を服用していただきます。喘息をお持ちの方はお知らせください。
- 造影剤注入のための点滴の管を留置します。※乳ガンの手術後など、採血、点滴に制限がある患者様はお知らせください。
- CT室入室後、心電図のモニターを付け、血圧を測定、10秒程度の息止め練習を行います。
この息止めが最も重要なポイントです。体を動かさないように注意してください。
- 鮮明な画像を得るために、血管拡張薬を舌の裏側にスプレーします。
- 「息を止めてください」の合図に従い、撮影を行います。両手を挙上した状態で、造影剤を注入しながら撮影を行います。造影剤が体に入ると一時的に熱く感じますが、これは通常の作用で問題ありません。熱感は徐々に消失します。
- 撮影終了後、血圧を測定し退室していただきます。検査終了後30分間は二階フロアーで過ごし、アレルギー症状がないことを確認後、点滴を抜きます。
CT 終了後は、造影剤の排泄を促すため、水分を多めに飲んでいただきます(500ml 程度)。気分が悪いときは、お近くのスタッフにお申し出ください。
- 結果説明は、結果がそろい次第、診察室で担当医が行います。
冠動脈撮影症例
症状は・・・
歩いたり、自転車に乗った時(労作時)に胸が痛い。テレビを見ている時(安静時)は症状なし。
↓
病院に行って検査すると・・・
↓
高血圧、糖尿病、脂質異常(高脂血症)の既往がある方に多い病気です。また、安静時に症状を伴う場合もありますので、少しでも違和感を感じたら一度検査してみましょう。
狭心症
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ステント評価
Stent は人体にとっては異物である為、免疫反応によって血管内膜で覆われてきます。最近の薬剤溶出性ステントは抗がん剤や免疫抑制剤のポリマーが塗ってあり再狭窄しにくくなります。
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ステント内再狭窄症例
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冠動脈バイパス後の評価
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5年前に冠動脈バイパス術を受けられた。 経過観察のため、CT による冠動脈造影を施行。 CT でもカテーテル同様、吻合部狭窄の有無やバイパス自体の狭窄病変の有無を描出することが可能。
大動脈撮影
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下肢動脈撮影
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症状は・・・
散歩中に足の痛みを感じ、少し休憩すると再び歩くことができる(間欠跛行)。↓
病院に行って検査すると・・・
↓
50歳以上の男性で、高血圧、糖尿病、脂質異常(高脂血症)の既往がある方に多い病気です。
所属スタッフの有する主な資格
- X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構)
- 血管診療技師(血管診療技師認定機構)
- 放射線機器管理士(日本診療放射線技師会)
- 放射線管理士(日本診療放射線技師会)
- 血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師(血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構)
診療実績
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