栄養教室
体も温まる簡単で手間いらずなメニューの紹介

暦では師走といわれる12月は何かと忙しい時期です。
しっかり休養がとれなかったり、忘年会などで飲んだり食べたりする機会が増えたりと気付かないうちに身体にダメージを与えている。なんてこともありがちです。

そこで今月は、旬の食材を使って身体に優しく滋養強壮のつくレシピをご紹介します。

身体を温めてくれる冬野菜の代表のかぶと栄養満点の牡蠣を使ったクリームスープですが、市販のシチューの素は塩分が多いし、かといってホワイトソースを作るのは面倒だし‥‥。という方におススメの1品です。
小麦粉のグルテンを活用して簡単にとろみのついたポタージュ風のスープが出来上がります。

ちょっとした工夫で簡単・手間いらずの身体に優しいメニューを取り入れ、忙しい12月を乗り切りましょう。

Cook by 瀬木晶子(管理栄養士)
今月の料理:牡蠣とかぶのクリームスープ (1人分:エネルギー199kcal 塩分1.0g)
2013年12月7日
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ちょっとした工夫で簡単・手間いらずの身体に優しいメニューを取り入れ、忙しい12月を乗り切りましょう。

牡蠣は「海のミルク」といわれるほど、栄養豊富な食材です。

そのひとつが亜鉛ですが、牡蠣はあらゆる食材の中で最も含有量が高いといわれています。亜鉛は風邪の予防には不可欠といえる栄養素で、身体の免疫力を活性化してくれます。また、粘膜を保護してくれるビタミンAを体内にとどめる働きがあるので、風邪の症状の改善や緩和にも効果があります。

次に注目したいのがタウリンです。タウリンには、身体を正常な状態に戻そうとする作用(ホメオスタシス)があるので、肝臓の機能を高め、コレステロールを抑える働きがあります。肝臓の機能を高めることから、アルコールの分解を促してくれ、二日酔いになりにくいともされています。

風邪をひきやすい冬、そして暴飲暴食になりがちな忘年会シーズン、この時期は牡蠣の効果が期待できそうです。

材料(二人分)

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  牡蠣 8個
  かぶ 大1/4個または小1/2個
しめじ 1/2株
玉葱 1/2個
  ブロッコリー 1/2個
  牛乳 200cc
  200cc
  小麦粉 大さじ1
  ローリエ 1枚
  コンソメ 固形1個または小さじ1
  こしょう 少々

作り方

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☆材料を切ります☆

きのこは根を切ってほぐします。
ブロッコリーは子房に分けます。
玉葱はくし形に切ります。
人参とかぶは乱切りにします。

ポイント〜

材料はなるべく同じ大きさに切ると、火の通りが均一になります。

☆ブロッコリーを下処理します☆

子房に分けたブロッコリーをラップに包んで電子レンジで加熱します。
ラップから外しておきます。

ポイント〜

スープで加熱すると房が崩れてしまうので、ブロッコリーは別で加熱します。

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☆牛乳の下準備をします☆

牛乳と小麦粉を合わせ、ある程度だまが残らないように混ぜておきます。

ポイント〜

だまがないように混ぜておくと、仕上がりがなめらかです。

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☆野菜を加熱します☆

水を計量して人参を加熱します。

ポイント~

人参を加熱する時には鍋の水がなくならないように十分注意します。

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☆野菜を加熱します☆

ブロッコリー以外の残りの野菜を入れ、コンソメとローリエを加えます。

ポイント~

コンソメは煮汁に溶けるようにします。

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☆蒸らし煮をします☆

水分が少ないので、蓋をして中火で加熱します。
約10分間蒸らし煮をします。

ポイント~

水分が少ないので調味料が最小限に抑えられ、減塩になります。

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☆炒めます☆

野菜に火が通っているか確認してローリエを取り出します。
その中に牛乳+小麦粉を加えます。

ポイント~

牛乳に小麦粉を合わせておくことで、ホワイトソースを作る必要がありません。

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☆調味します☆

牛乳を加えたら、野菜が煮崩れしないように静かに混ぜます。
スープが温まったら牡蠣を加えます。

ポイント~

牡蠣は早くから加熱すると堅く小さくなってしまうので、最後に加えます。

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☆仕上げます☆

とろみが出てくるまで、焦がさないように静かに混ぜながら加熱します。
こしょうで味を調えて、ブロッコリーを加えます。

ポイント~

牛乳を入れたら焦がさないように注意します。小麦粉が入っているので、とろみが出てくると焦げやすいです。

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☆盛り付けます☆

彩りよく盛りつけます。

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