栄養教室
第7回 栄養教室「腎臓に負担をかけない食事~たんぱく質編~」を行いました (2013.7.10)

7月に入り夏本番の到来です。毎日気温が30℃を超える日が続くようになりました。熱中症対策を十分にして体調管理に努めてください。
そんな暑いさなか、7月10日(水)に開催された第7回栄養教室には、多数の方々に参加していただきました。
今回のテーマは「腎臓に負担をかけない食事~たんぱく質編~」でした。腎臓病の食事療法については 第3回の教室にて、主に減塩の話をさせて頂いたので、今回はその続編としてたんぱく質を取り上げました。

腎臓の食事療法のポイントは、「たんぱく質の制限」「エネルギーの確保」「塩分の制限」ですが、 たんぱく質を制限すると必然的にエネルギー不足に陥りやすいため、上手にたんぱく質を制限しながらも エネルギーは十分かつ適正に補う方法を理解していただくのが、今回のポイントです。

様子

最初に循環器内科医の江原先生より挨拶して頂き、食事療法の大切さと、一口に食事療法と言っても 1人ひとり状態が異なるため、自分に合った適正な方法が重要であることを説明して頂きました。

次に栄養士によるスライドを使って食事療法の説明に入りました。
腎臓の食事療法はたんぱく質制限が重要で、適正量を摂ることで腎臓の負担が軽減し症状の進行を阻止することが可能です。しかし一方で、「うまくたんぱく質の制限ができない。」といった声も耳にします。
その理由として、たんぱく質は体を作る源で欠かせない栄養素であり、たんぱく質を減らすとエネルギーも不足しやすくなることが挙げられます。確かに低たんぱく食は、減塩する時のように単に塩分を減らす。摂らない。といった単純なものではないのですが、コツさえつかめば無理なくできる事なのです。

様子

そこでまず、たんぱく質は体内でどんな働きをしているか、腎臓機能が低下しているとどんな影響を及ぼすかを説明し、腎疾患の場合、過剰なたんぱく質摂取は腎臓に負担をかけてしまうものではあるが、体にとって必要不可欠なものだからこそ制限しながら適正量を摂らなければならない。ということを理解して頂きました。
そして、食品構成表を用いて食品に含まれるたんぱく質の量を示し、主食や副菜にもたんぱく質は含まれるため、それを考慮した上で主菜となるたんぱく質を摂る。そして不足分のエネルギーは、たんぱく質が少なくカロリーのある食品や調理法の工夫で補う。といった具体的な手法を説明しました。
その時に必要不可欠になるのがたんぱく調整食品であり、今回はキッセイ薬品さんに来て頂いて、商品の説明ならびにたんぱく調整食品を利用することで得られるメリットや、その上手な活用方法なども話して頂きました。

様子

キッセイ薬品さんの協力もあり、今回の試食は大変豊富でした。
「夏野菜の酢豚」「低たんぱくご飯のちらし寿司」「低たんぱくパン」「エネルギー補給ゼリー」「たんぱく調整せんべい」を用意しました。その他に商品の展示もあり、カタログだけでなく実際に商品を見ることができ、とても有意義な栄養教室になりました。
なお、たんぱく質調整食品やエネルギー補給食品についての詳細は、「キッセイ薬品ヘルスケア事業部」のホームページをご覧ください。

様子

今回も栄養教室に多数ご参加いただき、ありがとうございました。

次回は「腎臓に負担をかけない食事~カリウム編~」も予定しておりますので、またのご参加をお待ちしております。

試食

料理
夏野菜の酢豚
1人分エネルギー131kcal
たんぱく質5.6g
塩分0.4g
料理
低たんぱくご飯のちらしずし
1人分エネルギー189kcal
たんぱく質1.3g
塩分0.1g
料理
低たんぱくパン
1枚エネルギー260kcal
たんぱく質0.56g
塩分0g
料理
エネルギー補給ゼリー
1個エネルギー131kcal
たんぱく質0g
塩分0g
料理
たんぱく調整せんべい
1袋エネルギー131kcal
たんぱく質0.2g
塩分0.1g
戻る