栄養教室
第15回 栄養教室「腎臓病の食事について~カリウム・その他編~」を行いました (2014.3.18)

桜の便りが届き、日増しに春の気配を感じるようになってまいりました。 みなさまいかがお過ごしでしょうか。この時期は「三寒四温」といわれるように、気温差が激しく体調を崩しやすい時期でもあります。 体調管理には十分気をつけ、心身ともに健康であたたかい春を迎えましょう。

3月18日に「腎臓病の食事について~カリウム・その他編~」をテーマに栄養教室を開催しました。

様子

栄養教室の初めに、当院の薬剤師である長谷川先生より薬と食事の関係について、分かりやすく説明していただきました。

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次に、スライドを使用して栄養士から腎臓病の食事について説明がありました。

現在、日本人の成人のうち8人に1人が「慢性腎臓病」であるといわれており、腎臓病はわたしたちにとってとても身近な病気であるといえます。

当院は“ハートセンター”ですが、心臓だけでなく腎臓にも障害をかかえた患者様がたくさんみえます。 心臓と腎臓は血管を通じてつながっており、腎臓病が進行すると動脈硬化になり狭心症や心筋梗塞を発症する確率が増えると言われています。また、腎臓病は症状が現れにくいのが特徴で、むくみやだるさ、食欲不振など症状がでるころにはすでに進行してしまっている可能性が高いともいわれています。 定期的に健康診断を受け、症状がでる前に早期発見・早期治療することが大切ですね。

また、腎臓病の食事療法ではたんぱく質の制限が第一にあげられますが、1月の栄養教室ですでに詳しくとりあげていたので、今回は主にカリウム、リン、塩分についてお話させていただきました。

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試食会をかねた質疑応答の時間では、毎回のようにご参加いただいている方からだけでなく初めてご参加いただいた方からも質問が飛び交い、わきあいあいとした雰囲気でした。

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腎臓病の食事で大切なのは塩分制限です。

ということで、(株)丸八ヒロタさんより減塩商品をいくつか提供していただき、ご参加いただいたみなさまにサンプルをお渡ししました。商品の詳細は(株)丸八ヒロタキッセイ薬品工業(株)(株)フードケア(株)マルハチ村松のホームページをご覧ください。

試食

料理
タンドリーチキン
~1食あたり~
エネルギー107kcal
塩分:0.6g
料理
青菜のごま和え
~1食あたり~
エネルギー26kcal
塩分:0.2g
料理
低たんぱく食パン
~1食あたり~
エネルギー43kcal
たんぱく0.08g
塩分:0.01g

今回の試食は3品用意しました。

1品目は、塩分をひかえて香辛料(カレー粉)を使ったタンドリーチキンです。
2品目は、オータムポエム(別名:アスパラ菜)という青菜をつかったごまあえです。
3品目は、腎臓病の食事ならではのたんぱく質を控えたパンでした。

今回参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。今後も毎月テーマを変えて栄養教室を行う予定ですので、またのご参加をお待ちしております。

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