栄養教室
第66回 栄養教室「減塩管理、食事でできるひと工夫」を行いました (2018.10.16)

10月16日(火)に「減塩管理、食事でできるひと工夫」をテーマに栄養教室を開催しました。

初めに、循環器内科の松田先生より、食塩の摂り過ぎによって、いろいろな疾患のリスクにつながることの説明がありました。食塩の過剰摂取により様々な臓器に負担がかかり、中には生命を脅かす疾患へつながることもあります。この地域は味噌文化であり、食塩を摂り過ぎていることが考えられ、疾患を予防するためには、日頃から減塩の意識を強く持つことが大切といった内容でした。

様子

次に、管理栄養士の方から「減塩管理、食事でできるひと工夫」をスライドを用いて説明しました。

様子

食塩の体内での役割はいくつかあり、人間にとって必須のものです。しかし日本人は普段の食事から充分に食塩を摂取しており、不足になることはまず考えられないです。

高血圧治療学会では、高血圧症と診断された方は1日6g未満を推奨していますが、日本人の1日の平均食塩摂取量は男性10.8g、女性9.2gと非常に高く、大幅に生命維持のための推定量を超えています。

食塩の働き

食塩をとりすぎると……

血液中の塩分(ナトリウム)濃度が上がり、
体が血液中の塩分を薄めよう(血液の浸透圧を一定に保とう)とする

血液中に水分が取り込まれる

血液の量が増えることで、血管の壁に圧力がかかるうえ、心臓の負担も大きくなる

血圧が上がる

高血圧を放置しておくと、脳・心臓・腎臓など様々な臓器に負担がかかります。

図

食塩を摂り過ぎる原因はいろいろ考えられますが、今回の栄養教室では3つに絞りました。

  1. 調味料の使い過ぎ
  2. 加工食品の食べ過ぎ
  3. 外食の利用し過ぎ

それぞれの問題点や実践に役立つような対策を話しました。

食塩カットの工夫

  1. 調味料の対策→うま味(だし)・香辛料・酸味類・減塩調味料を活用し、薄味を補う。
  2. 加工食品の対策→練り製品や肉類加工品は茹でこぼし、加工品の食塩を減らす。
  3. 外食での対策→卓上調味料はできるだけ使用せず、麺類・煮物の汁は残す。

上記はほんの一例ですが、毎食減塩を意識し頑張りましょう!!

理研ビタミン(株)さんからは「減塩だし」、味の素(株)さんからは「やさしお」を提供して頂きました。商品の詳細は各社のホームページをご覧ください。

今回参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
今後の栄養教室の予定は下記のとおりです。

  • 11月15日(木)「鉄だけではない!貧血対策」
  • 12月21日(金)「腎臓を守るための食事」
  • 1月22日(火)「糖尿病、血糖スパイクから抜け出そう!!」

いずれも14:00~15:00に開催します。 無料でどなたでもご自由に参加できます。(予約不要)

戻る